ライフサイエンス四方山話

医療、創薬などライフサイエンスに関する情報を発信するブログです。

AIに生活指導される時代がきますね

Tessと呼ばれるAIチャットボットがテキストメッセージのやり取りを通して肥満症の子供たちの生活をサポートする、という報告です。

AI coach feasible and useful for behavioral counseling of teens in weight-loss program

www.news-medical.net

 
肥満症の子供たちはSMSを利用してボットとメッセージのやり取りをすることで、食事、運動、生活習慣に関するアドバイスをしてもらいました。ボットは時として、医師や栄養士などの役割をこなして24時間体制で子供たちをサポートしたようです。
 
被験者となった子供たちの内訳です。23人、年齢9−18歳、男女比4:6。
 
10-12週間の利用で、合計4000を超えるメッセージのやり取りがあり、被験者の満足度も高かったそうです。
 
こういったAIを医療に使用することのメリットとして、
  1. 来院する必要がない。
  2. 人件費を支払う必要がない。
など時間やお金の制約が緩くなることが大きなメリットとなりますね。
 
将来的には、個々人専用にカスタマイズしたAIボットが開発され、例えば、スマホに搭載されていつも自分の健康管理してくれるとなったら、病院に行く回数は減っていくかもしれませんね。あるいは、スポーツにおいては、AIトレーナーとして、食事・運動指導や筋トレ指導なども始まったり。
 
こういったAIの登場によって、これまで人間が直接関わってきた仕事が確実に減っていくことがわかりますが、人手不足、医師不足の地域では心強い味方にもなってくれるはずです。